Beijing

Overlaid: BTAP 20th Anniversary Exhibition

2022/5/4–6/30

展覧会詳細については英語ページ、もしくは中国語ページをご覧ください。

徐冰は、中国において実在しない偽漢字を約4000文字創作し、それらを木片に刻みあたかも本物の印刷物のように見せかける作品で知られています。展覧会ではその方式で作成された本や巻物を使用してインスタレーションを行ってきました。1991年にニューヨークに渡ってからは、アメリカ人にも読めるアルファベットを使用した偽文字を創作し発表し、高い評価を得ています。
徐冰は共働きの両親のもとに育ったため、図書館に勤める母の影響で、字が読めないうちから文字を毎日見て過ごした、と言います。その後、天安門事件を境に旧漢字から新漢字に変更されたり、またNYに渡ってから英語を話すようになったりする過程で、言葉やコミュニケーションに強く関心を持つようになりました。それらの経験は、作品制作に強く影響しているそうです。

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朱建忠

王舒野

王舒野は1963年中国黒龍江省生まれ。1989年に北京の中央工芸美術学院(現・清華大学美術学院)を卒業し、同年に制作した卒業作品で中国政府経済産業省の「金龍騰飛賞」最高賞を受賞しました。その後、1990年に来日するも、2001年の個展開催に至るまでの10年間作品発表を行わず、芸術の精神的探求に日々没頭します。2001年の鎌倉での個展開催を皮切りに、主に東京と鎌倉で作品を発表し、2009年には池田20世紀美術館で回顧展『肯定の目光に・王舒野の世界展』を行います。現在も鎌倉を拠点に、強靭な探求心に導かれた作品制作を続けています。
無数の筆触がキャンバスを覆う王の作品は、ストロークの集積によって深遠で静謐な景観を現出させます。その視覚空間は認識の対象として捉えられる以前の世界そのものであり、大画面を前にした鑑賞者は、現在の時の拘束を離れ、流転する時空世界を発見するのです。主に墨や鉛筆を用いていた王は、2007年に素材を油彩へと移行させ、自身の創造世界に新たな展望を示しました。作家の視覚は輪郭線に従うことを止め、まさに物質と触れるような距離にまで接近しています。

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葉剣青

葉剣青(Ye Jian Qing)は1972年中国南部の都市、寧海市生まれ。1998年に中国中央美術学院壁画専攻を卒業、2007年に同大学院造形類油絵専攻にて博士号を取得。北京を拠点に制作活動を行っています。大学の卒業作品<移民傾向>が学内において優秀賞を受賞し、岡松家族奨学金を獲得しました。現在は中央美術学院壁画学部にて教鞭を執ります。

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