Tokyo

菅木志雄

2019/9/7–10/19

第1回 9月7日(土)〜9月14日(土)<大地の育成>(2000年)
第2回 9月21日(土)〜10月5日(土)<RESTRIZIONE - Sostenere le cose>(1994年)
第3回 10月12日(土)〜10月19日(土)<≪空間≫を敷く>(1996年)
※ 事情により展示作品が変更になる可能性がございます。あらかじめご了承ください。


東京画廊+BTAPでは、菅木志雄展を開催いたします。本展は、アーティストが過去に弊廊で制作したインスタレーション作品を、3回にわたって展示するものです。

菅木志雄は1960年代末から1970年代初めに現れた「もの派」と呼ばれる美術動向を代表するアーティストです。 木、金属、石、コンクリート、ビニールなどの自然物や人工素材を、加工せずに空間に配置し、そこで生まれる光景を「状況(景)」と呼び作品としてきました。とくに、スケールの大きいインスタレーション作品において異なる素材を大胆に組み合わせることで、物質とそれを取り巻く空間の関係性を現出させています。

東京画廊では1976年から計16回個展を開催してきましたが、その度に菅は意欲的に新作を発表してきました。とりわけ、画廊の空間を満たすインスタレーション作品は、菅の制作の根底にある空間概念を理解する上で非常に重要なものです。本展では、それら、過去のオリジナルの作品をアーティストが監修して再展示いたします。空間と作品との相互の関係を再び作り出そうとする大規模な試みであり、菅が本来の力量を発揮した作品を続けて見られる貴重な機会です。皆様のご来廊を心よりお待ち申し上げます。

菅木志雄

菅木志雄は1944年岩手県盛岡市生まれ。1968年多摩美術大学絵画科卒業。1970年前後、美術運動「もの派」の中心的アーティストとして活躍し、国内外の数多くの展覧会に参加してきました。菅は石や木、紙、布、金属など日常にありふれたものを組み合わせて制作を行っています。空間を大胆に使ったスケールの大きい作品群は、素材間、さらには素材を取り巻く空間との関係を構築することで、物質性をあらわにするものです。主な個展に「揺らぐ体空 菅木志雄インスタレーション」(岩手県立美術館、05年)、「菅木志雄- スタンス」(横浜美術館、99年)、「菅木志雄展」(広島市現代美術館か、伊丹市立美術館、神奈川県民ホールギャラリー、千葉市美術館、97年)など。

Learn More