Tokyo

李禹煥  対話―水彩による

2008/3/5–3/29

李禹煥個展「李禹煥」
2008/3/5 - 3/29

2008年3月15日(土)15:00-
トークショー:中原佑介氏「李禹煥と1970年頃」
東京画廊+BTAP|東京にて

この度、東京画廊+BTAPでは李禹煥個展「李禹煥」を開催いたします。今回の展覧会では、新作の水彩7点が発表されます。

李禹煥は、1971年に「出会いを求めて」を上梓されました。
想い返せば、この1970年前後は日本の現代美術の作品と批評がもっとも高い水準に達した時であります。李禹煥はその頃に石子順造、高松次郎、中原佑介、そして後にもの派と呼ばれることになった、関根伸夫とその仲間たちに出会いました。まさに出会いが、李禹煥の作品のコンセプトの形成に影響を与えたと言っても過言ではありません。
その後、東京画廊の創業者山本孝と出会い、長い付き合いが始まります。李禹煥の画業は韓国に大きな影響を与え、また1980年代に制作の拠点をパリに構えるとヨーロッパで数々の展覧会を実現させてきました。それも「世界」との出会いがなせる結果です。

李禹煥は「芸術の本分は、一ヶ所に止まることなく常に浮遊し、様々な出会いを糧に創造を拡げることである」と、常に若いアーティストにできるだけ海外で活動するよう助言しています。これも自ら実践しているからこそ言えるのではないでしょうか。

1999年以来となる東京画廊+BTAPでの個展では、鮮やかな水彩が発表されます。
軽やかで、それでいて深い空間を感じさせる作品をご高覧いただければ幸いです。