外林道子と東京画廊+BTAPの付き合いは、1977年に弊廊が開催した『摩崖碑拓本展』から始まりました。以来、書の表現について共に思考しながら今日まで続いています。書が文字としての意味を超え、アートの一表現形式をめざした創作の一端を、本展では展示致します。
タイトルの「體と臟」は、體が書体の体で漢字のかたちを表わし、臟はそのかたちの中で変容する墨の様子を表わしています。漢字の起源を踏まえながら、書を近代の芸術というコンセプトのなかで新しい表現として位置づける意味が込められています。情報メディアの発達によって、アートもグローバルスタンダード化が進み、今日では作品が生まれる風土(ローカリティ)を考えなければ表現の多様性が失われてしまいます。東洋的な表現形式のありかたを問い直す必要がある時代と言えるでしょう。
外林道子は8才より書を学び、1964年に宇野雪村に師事して前衛書の指導を受けました。書家として1965年に毎日書道展に初出品で入選し、以後上田桑鳩が起こし宇野雪村が継承した奎星会を中心に今日まで活動しています。他方、1990年頃から本格的にアートの表現としての新しい書の造形を考え始めました。前衛書の先輩であった宇野雪村や比田井南谷、上田桑鳩の作品を見直しながら、書の世界への見方を越え、現代美術の表現に関心を向けます。書においては、手を動かすことから字の構成が理解され、目が作られてゆきます。一方、グローバルなアートにおいては、客観的な視点から見つめることから出発し、そこで構成を考え、制作へと移ります。この、いわば「目が手を動かす」創作こそ、外林の新しい挑戦といえるものです。
WORKS
- Title
- 體と臟 11
- Year
- 2013
- Material
- Sumi and cinnabar ink on chinese paper
- Size
- 70 x 135 cm
- Title
- 體と臟 10
- Year
- 2013
- Material
- Sumi and cinnabar ink on chinese paper
- Size
- 68 x 130 cm
- Title
- 體と臟 9
- Year
- 2013
- Material
- Sumi and cinnabar ink on chinese paper
- Size
- 70.3 x 104.3 cm
- Title
- 體と臟 7
- Year
- 2013
- Material
- Sumi and cinnabar ink on chinese paper
- Size
- 70.3 x 66.5 cm
- Title
- 體と臟 1
- Year
- 2013
- Material
- Sumi ink on chinese paper
- Size
- 70.3 x 43.3 cm








