このたび、東京画廊+BTAPでは「1978」展を開催いたします。本展は、故石原悦郎氏が開廊した日本初の写真専門コマーシャルギャラリー、ZEIT-FOTO SALON(ツァイト・フォト・サロン)所蔵作品のグループ展です。日本に「アートとしての写真」という概念を広め、日本人作家の発掘にも尽力し続けた石原氏へのオマージュとして、同ギャラリーが設立された年 −−−−「1978」をタイトルに掲げています。
当時一線で活躍していた森山大道、荒木経惟、北井一夫、また、当時は新進作家であり後に木村伊兵衛賞を受賞する柴田敏雄、畠山直哉、松江泰治など、石原氏が手がけた18名の写真作品がギャラリースペースに一堂に並びます。情報化されたイメージが氾濫し、フェイク画像が跋扈する今日、本展が、現実との摩擦から作られた写真に立ち戻る機会となれば幸いです。
また会期最終日の8月22日(土)15時より、クロージングイベントとして、美術評論家・同志社大学グローバル地域文化学部教授の清水穣氏をお招きし、トークセッションを行います。皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。
本展開催にあたり、ZEIT-FOTO kunitachiの皆様、木本禎一氏(テンポラリー・コンテンポラリー)には多大なるご協力を賜りました。心より御礼申し上げます。
出品アーティスト
荒木経惟、石内都、北井一夫、郷津雅夫、柴田敏雄、杉浦邦恵、須田一政、清家富夫、丹野章、土田ヒロミ、橋本照嵩、畠山直哉、服部冬樹、林隆喜、松江泰治、森山大道、渡辺兼人、渡辺眸
ZEIT-FOTO SALONについて
ZEIT-FOTO SALON(ツァイト・フォト・サロン)は、写真を美術品として取り扱う日本初のコマーシャルギャラリーとして、1978年に東京・日本橋に開廊しました。創設者の石原悦郎は、アンリ・カルティエ=ブレッソン、ブラッサイなど欧米の作家と交流し、彼らから直接オリジナルプリントを購入しました。また、荒木経惟や森山大道といった日本を代表する写真家を世界に送り出しました。
一生涯を芸術に捧げた石原は、写真に限らず、絵画やSPレコードの収集家としても知られ、質・量ともに優れたコレクションを築き上げました。現在は、ZEIT-FOTO kunitachiとして国立市の旧石原邸を事務所とし、「石原コレクション」の管理・運営・販売を行っています。
