展覧会(東京)

狩野智宏、神代良明
2017.1.21 (sat) - 2.18 (sat)

●オープニング・レセプション
2017年1月21日(土)|16:00-18:00
東京画廊+BTAPにて

この度東京画廊+BTAPは1月21日(土)より、狩野智宏と神代良明の二人展を開催いたします。

狩野智宏は1958年東京生まれ。1980年に和光大学人文学部芸術学科日本画専攻を卒業後、CM制作会社に勤務していました。1986年よりガラス制作を開始し、1995年、山梨に「狩野グラススタジオ」を設立します。以降、独自のガラス技法の探求を続け、中でも吹きガラスと鋳造を組み合わせた「くうき」シリーズは、東京国立近代美術館に所蔵されています。本展では、これまでの制作技法を一新し、ガラスと煉瓦、鉄を組み合わせて鋳造した作品を発表致します。狩野の作品は常に自然を意識しています。例えば、土や石、砂などの自然界の素材を取り入れることで、ガラスが割れた状態を生み出し、その過程を自然の営みの一部と捉えます。狩野の独創的な作品は、上海硝子博物館やスペイン、ラ・グランハ王立ガラス博物館にも収蔵されています。


神代良明は1968年千葉生まれ。1992年に東京理科大学理工学部建築学科を卒業、1994年同大学院修士課程修了。建築設計事務所に勤務していましたが、吹きガラスの工程に魅了され、ガラス作家へと転身します。電気炉でガラスを焼成するキルンワークという技法から始め、発泡ガラスの作品へと移ります。焼成中の時の流れを意識しつつ、「物質と熱と重力とで成っていく構造を見届けつつ在らしめたい」と、神代が述べるとおり、その作品は世界と自己との関わりの試みです。現在は岐阜県に工房を設け、国内外の美術館やギャラリーで作品を発表しています。

「用の美」としての工芸的体験を持たない狩野と神代の共通点は、ガラスの素材の捉え方です。ガラスの液体性と熱による膨張と収縮の性質を、環境の中で見立てることによって、表現者は自身も環境で変化する物質であることに気づきます。二人のコンセプトの底には、近代以前の日本人の自然観が残っています。絵画・彫刻・工芸と分断された近代美術を超えて、素材との関わりを問うこと、これが二人の挑戦なのです。

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