展覧会(東京)

入江早耶、ファティマ・ハイデル、金利洙
2016.11.19 (sat) - 12.28 (wed)

●オープニング・レセプション
2016年11月19日(土)|16:00-18:00
東京画廊+BTAPにて

この度、東京画廊+BTAPでは11月19日(土)より「入江早耶、ファティマ・ハイデル、金利洙」展を開催いたします。

入江早耶は1983年岡山県生まれ。2009年に広島市立大学大学院芸術学研究科博士前期課程を修了し、現在広島を拠点に活動しています。2009年に岡本太郎現代芸術賞に入選、2012年には第6回shiseidoart egg賞を受賞しました。入江は二次元のイメージを消しゴムで消し、その消しゴムのカスを用いて立体を作るアーティストです。<キリンダスト>(2015)は、イメージとして流通するビールの商標を取り扱った作品です。流通することによって日常的な存在となっている図像を、自らの手で一旦消し去り、それを現実の空間に塑像として作り上げる同作品は、表象との関わりを巡る現代的な問題をユーモラスに提起しています。

ファティマ・ハイデル(Fatima Haider)は1984年パキスタン生まれ。2007年にラホールのビーコンハウス大学を卒業し、2010年にはアメリカシカゴ美術館附属美術大学で絵画専攻の修士号を取得。現在はラホールとニューヨークの二都市を拠点に制作活動を行っています。2010 - 2011年にはヒューストン美術館研究生奨学金を得て、2012年に同美術館のEliza Prize Grantを受賞しました。ハイデルは紙、インク、グラファイトなどを素材とし、摩擦、カット、コラージュなどの多様な技法を用います。<Untitled (Congeal 3)>(2016)は、画面に図形をぎっしりと水平に配列することで構成される
作品です。作品を生み出すために行われる長時間の反復作業を通じて、作品は主観的な感情から離れてゆきます。重力とそれに拮抗する身体の運動は、作品中に水平性と垂直性となって結実し、安定的な美と力を表現しています。

金利洙(Kim Yisu)は1974年韓国ソウル生まれ。2005年にニューヨークのプラットインスティチュート大学を卒業後、2010年に韓国の誠信女子大学西洋画博士課程を修了。現在はソウルを拠点に活動しています。金は水平線(地平線)と空との境界にある極小の差異を風景として定着します。アクリルを塗った半透明の薄いセロハンテープを使い、それを垂直、水平に何層にも貼り重ねることによって、平面に一種の奥行きが付与されます。アーティストは制作にあたって、マルセル・デュシャンの造語である「アンフラマンス(inframince)」という概念を援用します。この謎めいた概念は、定説によれば、二次元と三次元の狭間(はざま)を指し示すものだとされています。

入江は2013年に弊廊(東京)にて個展を行い、ハイデルと金は北京で連続して行われる『新朦朧主義』展に参加しました。弊廊は1970年代以降韓国と中国を初めとしたアジアの現代美術に着目してきました。本展はその延長として、日本、パキスタン、韓国の三つのアジアの国の女性アーティストを紹介する試みです。

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