展覧会(東京)

Han Yajuan個展 Travel Alone
2007/10/3(wed) - 10/27(sat)

オープニング・レセプション:2007年10月3日(水)
東京画廊にて18:00-20:00
協力:NECディスプレイソリューションズ株式会社

この度、東京画廊では、Han Yajuan個展「Travel Alone」を開催いたします。中国、イタリア、  オランダでの個展を重ね、世界各地で開催されるグループ展にも多々参加しているHan Yajuan(ハン・ヤジュアン)は1980年、中国・青島生まれ。日本では初めての個展となる今回の展覧会では、新作絵画9点とビデオインスタレーションが発表されます。

Han Yajuanの描くモチーフは、20代ぐらいの、アイシャドウを塗った、かわいらしい女の子が中心で、アニメのキャラクターを思い起こさせます。着飾った女の子がお出かけ前のメイクに熱中する姿や、ファッションを楽しむ姿、仕事に没頭する姿などがヴィヴィッドに描かれています。これは、作家も含め、中国の消費社会で生まれ育ったファーストジェネレーションの女性の姿であり、物質的に充足された生活に酔うと同時に無関心で無頓着な態度を取っているようにも感じられます。また、Han Yajuanの絵に度々登場する小さな牛は、彼女にとってペット的存在であり、「若い女性」「女性らしさ」のシンボルでもあると同時に、女性としてのアイデンティティーを謳歌しているようにも思えます。

一方、今回の展覧会のタイトルとなっているTravel Aloneとは、Han YajuanがインターネットのGoogle Earthなどのツールを使用したバーチャル旅行を通じ、想像力を膨らませながら夢見た憧れの世界一周一人旅のことを指しています。中国の消費社会と平行して急速に発達したのはメディアであり、一人っ子政策下で育った彼女の世代は、メディアの影響を大いに受けながらひとりで遊ぶことを覚え、ひとりで夢見ることを学んだ世代でもあります。「物」や「イメージ」が簡単に手に入ってしまい、旅の苦労だとか辛さを知らずに旅をしたかのような感覚に浸ることのできる現状がHan Yajuanの考えているTravel Aloneを容易にしているのでしょう。

そんな外面的な感化の中、「結局、自分を一番理解しているのは自分自身であり、自分の人生は自分で切り開いていくものだ」と彼女は主張します。Han Yajuanの作品は、自分探しに努める自分と同じ世代の若者への応援歌「Travel Alone! (一人旅へ出よう!)」でもあるのでしょう。この機会に、Han Yajuanの作品をぜひご高覧ください。

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