展覧会(東京)

宮澤男爵・古林希望 「消息」
2008/12/3(wed) - 121/4(wed)

オープニング・レセプション:
2008年12月3日(水)|18:00-20:00

このたび東京画廊 + BTAPでは宮澤男爵と古林希望の2人展「消息 / comings and goings」を開催いたします。

両者はともに東京ワンダーサイトが主催する公募展「ワンダーシード展」で入選を果たした新鋭作家です。その後、両作家との話し合いを重ね、今回の二人展を開催するに至りました。本展では新作を展示し、彼らの創作の現在の展開をご覧いただきます。

宮澤と古林の作品に用いられる素材と技法は、互いに似通った性質を持ちます。宮澤は鉛筆と水彩を使って、中性紙に薄くて淡い人の形を描きます。イメージは無数の丸や点で構成され、形象が泡となって画面上に現れるようにも、消えていくようにも見えます。そして、鉛筆で引かれた細い輪郭線が辛うじて画面上の空間の領域を保ちます。

一方、古林は短い毛が細かく立っている紙の上に、細胞のようなイメージを鉛筆で描きます。宮澤と比べて強い筆致ですが、桃の肌のように柔らかい紙の表面が筆跡を和らげ、見る者にその感触を感じさせます。いくつもの細胞が花の形を形成するように画面上に散在し、増殖しているようです。

両作家の作品は、いくつもの細かい線と丸によってイメージが形作られており、描かれた存在の軽さが際立ちます。イメージは画面上に定着せず、絶えず何かが動いているような印象を受けます。今回の展覧会のタイトルにもなっている「消息」ということばは、中国の古代思想に由来し、「消」は陰気が消えること、「息」は陽気が生じることをそれぞれ表します。陰気、つまり吸う息が極まって絶えるときがそのまま、陽気、吐く息の生まれてくる契機となります。この瞬間に、生命の循環の不思議が凝縮されている、ということでしょう。

増殖するようにも消失するようにも見える無数の点によって、軽妙なイメージを表出させる両作家の作品を、是非この機会にご覧下さい。


宮澤 男爵
1981年千葉県生まれ

[主な展覧会・受賞歴]
- 2002年1月
玄光社イラストレーション誌 第121回ザ・チョイス 入選
- 2002年3月
第19回ザ・チョイス大賞展 出品
- 2003年10月
第67回自由美術展 入選 佳作賞 受賞
地方巡回展 出品
- 2004年8月
トーキョー・ワンダーウォール展 入選
- 2004年10月
第68回自由美術展 入選 会員推挙 地方巡回展 出品
- 2005年3月
ワンダーシード展 入選
- 2005年5月
玄光社イラストレーション誌 第143回ザ・チョイス 入選
- 2005年10月
第69回自由美術展 出品
- 2006年3月
第23回ザ・チョイス大賞展 出品
- 2006年10月
第70回自由美術展 出品
- 2007年
自由美術協会 退会


古林希望
1975年山梨県生まれ

[主な展覧会・受賞歴]
- 2006年 sequel guild gallery 東京/青山
- 2007年 ワンダーシード 入選
- 2007年 fall shop gallery 東京/西荻窪

[出版]
- 2006年 Erase 21 vaces Caperutita Roja
     21人の赤ずきん(邦題)MEDIA VACA(スペイン)

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