作家

高橋淑人/Yoshito Takahashi

JP028.jpg







高橋淑人ホームページ
高橋淑人のペインティングは一見、現代美術で多く見られる抽象画のように見えますが、極めて特異な技法で制作されています。中でも、コンクリートの上にアクリル絵の具を垂らし、和紙をかぶせて布でこするという高橋の代表的な技法は、素材同士が接触し浸潤する過程によって、独自の色彩の調和を生み出しています。
高橋のペインティング作品の多くは、表面が均一ではなく、常に光と影を象徴する濃淡や、陶芸の釉を思わせるような斑点が存在します。そこには抽象表現主義に見られる「オールオーバー(all over)」とは異なる、東洋美術独特の質感や、深遠な世界観を見ることができます。
古美術商を営む家庭で育った高橋は、東洋美術の物質感や抽象的形態の成り立ちに多大な影響を受けているといいます。自然と人間の共存を謳う東洋的な自然観を、自身の存在や日々の有様とともに渾然一体と表現しており、それらが独自の諧調となって作品に現れるのです。

このページのトップへ